SEVEN宮崎船長ブログ

水中の世界観


タイラバのカラー。

よく語られるルアーのカラーについて。

海底から水面を見ていると当たり前の事だけど
人間からの見た海中世界と魚から見た海中世界は
全く逆に見えると言う事実。

人間は海面を見つめる。
魚は海底から空を見つめている。

カラーの見え方も勿論、人間とは全く違う、
魚の目の性能、感覚が人間に近い物だとしたらなおさら。

多分、皆さんが思う以上に魚は人間に近い感情、感覚で生活してる。

僕は水中が好きなのでいつも魚の目線で考えてしまう、
見てきた水中世界はシルエットの世界だ。

水中で魚を追うには非常に大事な事が有る。

ほぼ、全ての魚種、生き物はシルエットとその動きで正確に
“これは何で有る”と判る事。

ライトを使わず月夜で潜っても判る。

この感覚で物を作っている。



ブラック。
このブラックは絶対に選択肢としては外せないカラー。

フックの決め手は。


フック。
釣れた魚を見つめてどんな食い方をしたのか?もっと魚を掛けるには?
もっとバレにくくするには?…

これは魚に問いかけて答えを出すしかなく、実績の数と数多くの経験、結果が一番正確。

なるべく多くの魚で色々試してみると色々な答えが返ってくる。

でも、全てに合う万能のフックは存在しない。

地域の特徴、魚種、魚のサイズは勿論、自分のタックルや
ルアーのサイズ、釣り方、まで…

僕にとってはルアー製作者としてもそのルアーを使う情景、状況タックルを踏まえて
そのルアーで一番多くマッチするであろう釣りの実績フックを推奨することになる。

“推奨”と言う言い方で“絶対”では無いのは様々千差万別な自然条件にもっと効果的に
細かく合わせる事も出来ると言うことになる。

今現在はこのシステム。

多数フック接続の根元が回転する為、フックのヨレ、絡みを軽減するジャンプパーツを作って
複数フックのトラブルを激させた。

複数フックの効果は知ってるけど、トラブルが…と、言う方には是非使って欲しい。


最新アイテム❗️


今日、新商品が入荷❗️
ジグ専用のブレードとして大人気の“ジグブレード”に新サイズの“Lサイズ”が出ました。
今までのジグブレードのジグとの相性は
(S)サイズはジグの60gまでが最適。
(M)サイズはジグの120gまでが最適ですが今回の
(L)サイズは120g以上のジグに合わせます。

このブレードはジグの引き重りの抵抗感を逃し、光、水流のブレードの効果を
最大限に引き出す事に特化した形状。
その効果は現在も実績で証明され続けている優れ物。


これが全ての答え。

釣ったタイから出て来るタイの食事の“実際”。
そりゃ釣れるわ。

これを見て心が動かない人は居ないと思う。

僕は絶対的に現場主義。実績主義。
その場、その時、その時間、に合わせて最高のパフォーマンスで
釣りを展開したい。
この新型タイラバの“ポルポー”はイタリア語で“タコ”の意味。
正に“百聞は一見に如かず”。



結果釣れる。
簡単な基本を覚えれば釣れる。
しかし、釣りは刻々と条件を変えてくるので僕の船長の仕事は
その場の条件に合わせたアドバイスを“少し”入れて、より良い釣り
を楽しんでもらう事。



そして、釣れたら美味しく食べて欲しいので
食べ方のアドバイスもさせてもらってる。
疑問質問も御遠慮なくどうぞ。



最近多いのは神経抜きの疑問、質問。
神経抜きの目的は長期保存と“ビタ”(身の生きた状態)の時間の
延長が目的(それでも最大12時間が限界)それを超えると硬直が
始まる。
魚屋は昼に刺身を店頭に出してその日の夜までに
お客様が美味しく食べてくれる事を目指す。
血抜きはもちろんやるけど作業は別物。

神経抜きは市場の熟練が1日何千匹もやってもこれは完璧!と言える
抜きとイマイチと言えるものが出るほど微妙な作業。
キッチリ出来たものは朝絞めて夕方までビタの状態を保つ。

僕らは絞めた魚を触ると“あと何時間で硬直が始まる”と、判る。これも慣れ。
長いこと魚屋をやっており、膨大な数の魚を捌いて
扱ってきたが、神経絞めには神経を抜いた後の温度の管理の方が大事。

やってはいけないダメな事が3つ有る。

一つは冷やし過ぎない事。氷漬けにしない、凍らせない。
二つ目は魚全体の温度を一定に保つ事。大きな入れ物に余裕を持って。
三つ目は水に浸けない事。水分は雑菌の元だけど乾いてもダメ、吸水紙
で水分調整しながら吸水紙も取り替える。

これが最低条件。
魚屋はサバでもキッチリ寝かせたら5日目が刺身で
美味しい事を知っているがお客様に五日目のサバです!
とは言えない。(笑)

温度管理。これが一番大事。
これが出来た上で、僕ら魚屋はお客様に食べてもらう時間も考えて
氷の打ち方を変えて大型の冷蔵庫で魚を管理、熟成させています。

釣り人がこの条件を行うのは至難ですが、普段の僕なら
寝かせて熟成は困難なのでしっかり冷やして釣った魚は鮮度の高い三日以内に
食べきる様にして次の釣りを計画します。(笑)

魚の管理を話すと長くなるので今日はここまで。(笑)

自分の”オリジナルフック“を作ってみたくない?


多くの釣り人と同様に、もっと釣るにはどうするか?
僕も悩む

今日は少し深い、面白い事を書いてみようと思っった。

僕の趣味の海中生活の一部である”素潜りで魚突き“
が僕の釣りの道具を作る基本になってる。

これは少数派だと思った事。

僕の生活と興味は魚が好きで魚釣りは幼少からだけど魚が僕の
生活の基本になってる事を、この歳になって改めて感じる。

現在は釣具を作る世界に足を突っ込んでいるが、以前の釣り人として
思ってた釣具業界のイメージは少し違ってる。
釣り人時代に思ってたのは釣具を製作する人間は
魚の生活が手に取る様にわかってて、それを踏まえて道具を
作る事が仕事だと思ってたけど、実際はあまりそんな事は無くて
ほぼ想像で作ってみて、その道具が釣れるかは釣ってみて結果を見て
調整に入り、より良い物を作り出す事が多いと言う事だった。

それを行うには沢山の試作、使ってみたデータが必要で、多くの人を使い、
そのデータも詳しく正確でないと意味がない物になってしまう。
これは大変…

僕には無理。

でも、僕には特殊能力とも言える、”潜って魚と対話出来る能力“が
備わってたんだ、偶然に。

僕は頭がおかしい、かなり変わってる自覚も有る。
頭の中は常に今まで見てきた実際の海中の風景が
映画の画面を見るように流れてる。

最近は少し、少なくなったけど、眠ってる時の夢が素潜り最中の出来事
が多くて、息を止めて魚の動きを読んでると、息を止めてる時間
で無呼吸になって布団の中で溺れ死にそうになって飛び起きる事が多かった。
バカでしょ。(笑)
ちなみに僕は落ち着いた時は4分半の息を止めている事が出来る。

魚の気持ちを読む。
どこで魚の心を読むかと言うと海中の雰囲気と目の動き
これが読めないと魚は突けない。
これは魚突きの基本であり、魚が今、ビビってるのか近づこうとしてるのか、
エサに執着してるのか、…

岩の周りを囲む様にユックリ泳ぐアジ、
その少し上に群れるキビナゴ
左手からユックリ巡回するヒラマサ、。。
大型の鯛はヒラマサの直ぐ下の棚に悠々と巡回…。

この風景は僕が良く潜る実際の海中風景だけど
本当に状況の良いポイントには沢山の餌と、それをいつでも
食べる事の出来る状態の捕食者が居る。
捕食者は常に食べ物の近くでいつでもお腹の空いた時、
気分のむいた時に襲える状態で生活してる。

僕が狙うのはこの中の大型の捕食者だけど、魚の行動を観察出来て
魚種ごとの性格を理解出来る様になると魚突きは一気に向上する。

じゃあ、そこにタイラバか、もしくはジグを落とすとどうなるか。…

そう思いながらその場面に合わせる物を欲しくなる。

釣具屋さんで思い描く自分の釣りに合った物を探して釣具屋さんを
目がうつろで、ウロウロして長時間を過ごす事が多い。(笑)

それでも思う部品、道具がシックリ来ない時は自分で作るしか無い。

写真のフッキング風景を見て欲しい。
タイラバがルアーである事を強く感じる。
3本もフックがある中で一本も口の中に掛かって無いのは
鯛の性格で有り、頭の良さでもある、”好奇心“ が大きく関わってる。
これは鯛の頭の中はエサなのか?”疑心暗鬼“と”興味“、好奇心が
めぐりに巡り、結果、人間で言う“触ってみる”
“確認行動” を取っている。

その結果食べる事とは違い、疑いなく一気に口の中には押し込まないので
“外掛かり” が多発する。

多発するならそれを利用せねば勿体無い。
最初はタイラバは2本のフックシステムだったけど、僕はは3本が主流に
なった。
今後も3本フックシステムがタイラバの主流になって来ると思う。



唐津の有名な窯元作のクエの箸置き。


クエの箸置き。
しかもジグを咥えてる箸置きは完全オリジナル

咥えてるジグはセブンの“タイラー”!こだわりが凄いね、
バカだね、こんな事で人生は終わりそうだけど取り敢えず
幸せは感じてる。
生活の基本が常に魚と一緒に暮したい、魚と生活したくて
魚と話がしたいと願う立派な変人だわ。(笑)

製作は唐津の有名な窯元で “小杉窯” さんにお願いした。

この窯元さんは海の生物や小動物の造形が得意で、僕は以前から
この窯元で作品を購入していたので、自分のオリジナルを
作ろうと決めた時に作るのはここしか無い!と、決めてた。
作ったのは1年ほど前だけど使わずに大事に取って置いた物を
引っ張り出して眺めてたら結構カッコイイじゃん!(笑)

いつも思うのはいい加減な物は作りたく無い、
特に自分で使うなら、絶対に良い物、思いのこもった物
を使いたいし、作るなら一流の工房で作って欲しい!
流石に物作りは好きだけど焼き物は自作は難しいわ…
そうなると自分の行動は一つ。
職人さんの所に自分で出向き自分の思いをぶつける交渉から始まる。

折角、物を作るなら良い物を作りたい、
リールでもロッドでも実用的な物は特に使う時に
納得して使いたい。

作る道具は売れれば良い、とは思わないし
使う状況も有るけど、悪い物だと自分で思って使ってると
自分のモチベーションも上がらないので結果として
精神的に半端な幸せになってしまうんだよねぇ。

自分で納得出来る物を使いたいんだよね。


ガルプ セブンズトレーラーの付け方

ガルプのネクタイの付け方。
ガルプネクタイはフックにチョン掛けではなくてこんな風に付けるとタイラバとのバランスがとれます。




ライトジグに合わせるフックについて


風が吹いてこのあと数日は雨。17までは中止決定です。
折角のお盆の休みにご予約のお客様には残念ですが17まではダメでしょうね…
暇な時間を利用して釣りの用意も楽しみましょう、僕の所に色々な質問をお寄せ下さりありがとうございます、最近特に多い質問がライトジグに合わせるフックについてが断トツに多いので僕の正解をお答えさせて頂きます。

ライトジグに必要な条件は何点かあります。

Q1 フロント、リア、のフックはどちらもつけますか?

A これはフォールの釣りには必ず両方とも必要です、ただ単にフックの数が多いから掛かるではなくて、もっと大事なことはリアのフックはジグのフォールのバランスを取るために絶対に必要な要素として機能します、釣りたいなら絶対に両方とも付けることをお勧めします。

Q2 フックのサイズがわからないです。

A これはジグの大きさ、重さで各サイズに必要です、細かく分かれてしまいますが釣りをする上では使いやすさも考慮せねばなりません、サイズの間違いはトラブルの元になります、釣りの結果は確率の要素が釣果を左右するのでトラブルを最小限に抑えてジグを操ります。

Q3 アシストラインの長さに迷います。

A アシストラインの長さは長いと絡みそうですがラインの長さは水の抵抗力を生みます、特にリア、後ろのフックのアシストラインの存在は重要で、シャクッた時のジグの暴れを抑えてフォールの安定をさせ、ライン絡みを軽減させます、短いと絡み難そうですがそうとも言えません。ある程度の長さはバラシを少なくする効果も生みますので少しは余裕のある長さが必要です。

Q4 フックは強度か、刺さり重視の細軸か?

A 僕は本当にこの問題を最重要視をしてきました、フックはタックルバランスの一部です、大事なのはラインの強度とのバランスで、強くて曲がらないフックは太くなり、刺さり難くなります、刺さりはジグにアタックしてくる魚をいかに数多くフッキングまで持ち込めるか?が、カギになりさらにフックのフトコまで深く魚を捕らえる事が必要です。
さらにフックの表面の処理が大事でフッ素加工がされたフックが必要になってます。
バランスはラインの限界と考えてますが現在のライトジグのメインPE1号の強度は思いの外強く細軸のチヌ針では今までは何度か伸びてます、メイン1号を使うなら普通のチヌ針が限界です、それ以上の刺さりを求めるならメインPEを細くしたほうがバランスでしょう。
そんな事を踏まえると僕の答えはフッ素加工がされたマダイ用のフックです。



参考までに
画像はジグの大きさに対してのバランスです。



助けられてばかりです。

もう、僕はダメかも知れません・・・寿命が間に合わない気がしてきた・・・
本当に色々な方にお世話になって生きていますが、今回もそんな出来事になってます、
寿命が来るまでに恩返し出来るか不安になってきました、本当に大丈夫かなぁ・・・全力で頑張ってますが
心配でたまりません。
今回の僕のワガママは・・・・



ジャッカルさんと言えばタングステンタイラバで絶大な人気です!
ビンビン玉を知らないタイラバファンは居ないでしょう。


そ、そうなんです・・・なんと!ビンビン玉に遊動式が出ます!!
僕のセブンスライド採用の(ビンビンスライド?)仮なのです。
やはり・・・どうも、死ぬまでの残された時間内にはお世話になって来た方に恩返し出来ないかも・・・

雨ひどい・・・でも時間は大事。

この台風のお陰で船は連日のお休みです、この時間が僕には凄く大事で、欲しい物を
自分で形にする貴重な時間です。


仕事である毎日の釣りは色々な疑問やテストの連続で ”こうしたらどうだろう??” ”こんなの有ったらいいのに・・・”
”ここをもう少し・・・” と、言う トライ&エラー の毎日なのですが、本当にやりたい事や試したい事、場所、魚種、
が多くて時間が足りません、足りないと言うより、人生が足りてないので焦ります。

その中で ”フック” は誰もが一番悩む所で、ルアーによって素材や曲げや大きさ等をフィールドによって一番効果的な物を使いたいものですが、それには魚がどんな状態で"当たって”(喰って)くるか正確に判ってなければ難しいと
思いますし、魚を掛けた後の”限界点”を知ってる事の大事です。
僕も特にですが、最近は細い線形のライトフックが流行りつつありますが、それにはタックルのバランスを合わせないと
意味が無くなってしまいます、 "フックの限界点はタックルの限界点” が夢のタックルです。
でも現実にはフックが折れた時にラインが切れて、ロッドが折れたらダメですが。(笑)
今日は以前からの ”僕の欲しかった物”を作ったのでそれに一番合ったフックを造ってます、色々な事をフックに
詰め込むととうとう自分で鋼線を切って研いで曲げる始末・・・アホだわ・・・。
正直、市販品で ”絶対に釣れないハリ” は無いのに。

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Akira Miyazaki Profile

船長:宮崎 晃(ミヤザキ アキラ)

昭和43年生まれ。魚店から潜水士を経てルアーガイド船「ガイドサービス セブン」の船長となる。星座(魚座)まで、人生全てを魚と水に関わる人間。趣味は、釣りと素潜りによる魚突き。素で潜る時はアザラシ並みの水深30mまで潜ります。